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当研究室の最新情報をご覧いただけます.

工藤博幸教授が日本医用画像工学会の学会長に就任

工藤博幸教授が日本医用画像工学会(JAMIT, Japanese Society of Medical Imaging Technology)の学会長に就任しました。

当研究室学生が情報学群長賞を受賞(2020.3)

B4の須藤暖君(情報メディア創成学類4年次)が情報学群長賞を受賞しました。

当研究室学生が映像情報メディア学会研究奨励賞を受賞(2020.1)

B4の須藤暖君(情報メディア創成学類4年次)が映像情報メディア学会メディア工学研究会にて発表した『スパース最適化を用いたブラインド画像復元のマルチスペクトル画像への拡張』が、研究奨励賞を受賞しました。

当研究室学生が日本医用画像工学会大会(JAMIT)大会奨励賞を受賞(2019.9)

M2の森和希君(コンピュータサイエンス専攻博士前期課程2年次)が第38回日本医用画像工学会大会(JAMIT 2019)にて発表した『畳み込みニューラルネットワークを用いた低線量CT画像再構成法の多時相CTイメージングへの拡張』が、大会奨励賞を受賞しました。

当研究室学生が情報メディア創成学類長賞を受賞(2019.3)

B4の千北一期君(情報メディア創成学類4年次)の卒業研究発表が情報メディア創成学類長賞を受賞しました。

当研究室学生が情報科学類長賞(心青会賞)を受賞(2019.3)

B4の泉佳孝君(情報科学類4年次)の卒業研究発表が情報科学類長賞(心青会賞)を受賞しました。

当研究室学生が日本医用画像工学会大会(JAMIT)大会奨励賞を受賞(2018.9)

金鎔采君、鈴木朋浩君、上田亮介君の3名が第37回日本医用画像工学会大会(JAMIT 2018)にて大会奨励賞を受賞しました。

工藤博幸教授が文部科学大臣表彰を受賞(2018.4)

工藤博幸教授が「新方式CTの構成方式と画像再構成法に関する先駆的研究」で平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました。

当研究室学生が情報メディア創成学類長賞を受賞(2018.3)

B4の中村郁海君(情報メディア創成学類4年次)の卒業研究発表が情報メディア創成学類長賞を受賞しました。

当研究室学生が情報科学類長賞(心青会賞)を受賞(2017.3)

B4の黒川佑郁君(情報科学類4年次)の卒業研究発表が情報科学類長賞(心青会賞)を受賞しました。

当研究室学生が電子情報通信学会信号処理若手奨励賞を受賞(2017.2)

M2の田中直樹君(コンピュータサイエンス専攻博士前期課程2年次)が第31回信号処理シンポジウムにて発表した『M分割リフティングベース非線形位相フィルタバンクの可逆な非拡張畳み込み』が、平成28年度電子情報通信学会信号処理若手奨励賞を受賞しました。

SPIE(国際光工学会)Medical Imaging 2017国際会議において『Poster Presentation Award』を受賞(2017.2)

研究員のJian Dongさんと工藤博幸教授がSPIE(国際光工学会)Medical Imaging 2017国際会議において発表した『Investigation of image quality difference between total variation and nonlinear sparsifying transform based compressed sensing』が、Poster Presentation Awards を受賞しました。

当研究室学生が日本医用画像工学会大会(JAMIT)大会奨励賞を受賞(2016.9)

M2の早坂まりなさん(コンピュータサイエンス専攻博士前期課程2年次)が第35回日本医用画像工学会大会(JAMIT 2016)にて発表した『連続凸最適化によるMRF画像ラベリング厳密解法の多値への拡張』が、大会奨励賞を受賞しました。

廉松哲(Songzhe Lian)さんが着任(2015.9)

JST-ERATO量子ビーム位相イメージングプロジェクト研究員として、 廉松哲(Songzhe Lian)さんが着任しました.

当研究室学生がプロジェクト研究員に就任(2015.7)

山嵜深君(M2),根本拓也君(M2),高木景太君(M2)の3名がJST-ERATO 量子ビーム位相イメージングプロジェクト研究員に就任しました.

工藤博幸教授が日本医用画像工学会副会長に就任(2015.7)

工藤博幸教授が日本医用画像工学会(JAMIT, Japanese Society of Medical Imaging Technology)副会長に就任しました. 学会誌Medical Imaging Technologyの編集委員長も継続して務めます.

当研究室学生が医用画像研究会研究奨励賞を受賞(2015.5.18)

M2の山嵜深君(コンピュータサイエンス専攻博士前期課程2年次)が石垣島ホテルミヤヒラにて開催された医用画像連合フォーラム2015(医用画像分野国内最大の研究会)にて発表した論文『ローアクション型トータルバリエーション正則化法とCT画像再構成への実用』が,平成26年度電子情報通信学会医用画像研究会研究奨励賞を受賞しました.受賞発表の研究概要は,以下の通りです.

 近年,CT(コンピュータトモグラフィー)において測定した投影データから画像を生成する画像再構成法として,従来の1/10~1/100程度の少数方向投影データから高画質の画像を生成することが可能なトータルバリエーション(TV)正則化を用いた手法が世界的に数多く研究されています.TV正則化の実用化の最大の障壁は反復計算でコスト関数の最小化を行うため計算時間が膨大な点ですが,本研究ではローアクション型と呼ばれる高速に収束する構造を持ちかつ厳密にTV正則化の解に収束する新手法を提案しました.そして,画像の雑音除去とCT画像再構成の問題に対して提案手法を実装して,CT画像再構成の問題の場合において従来手法と比較して約数十倍高速に収束することを示しました.その成果は画像再構成分野におけるブレークスルーと考えられ,医用画像処理研究者の間で非常に高く評価されました.本発表の共同研究者の根本拓也君,高木圭太君の2名もイメージサイエンス研究室のM2の学生で,本研究に多大な貢献をしました.なお,既に本手法は『ISER(Iterative SEries Reduction)』という名称で電子線トモグラフィー分野において実用化・製品化され,従来数時間必要であった測定時間を30分以内に短縮する魔法の新ツールとして期待されています.

メディカルイメージング連合フォーラム2015: リンク

「量子ビーム位相イメージングプロジェクト筑波大画像解析グループ」にかかる研究員を募集中(2015.4.11)

筑波大学科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業ERATO研究員募集(トモグラフィー・ 画像再構成・画像処理・逆問題・位相イメージング分野)

* 機関名: 筑波大学
* 部署名: システム情報系情報工学域イメージサイエンス研究室(工藤研究室)

* 機関の説明(募集の背景):
 筑波大学システム情報系情報工学域イメージサイエンス研究室(工藤研究室)は,科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業ERATO「量子ビーム位相イメージング」プロジェクト(総括:東北大学多元物質科学研究所,百生敦教授)に参画して,トモグラフィー装置において投影データから断層像を生成する画像再構成アルゴリズム,生成された画像の処理・解析,位相イメージングに関連した画像処理技術,の研究開発を担当しています.現在,当該分野の研究開発に興味があり一緒に仕事をしてくれる研究員2~3名を募集しています.
  プロジェクト全体の具体的な実施内容としては,百生教授が世界最先端の技術を有するX線位相イメージングの新しい展開を軸足として,位相イメージングの中性子線ビームや電子線ビームへの展開,情報工学や計算機科学では最先端の画像解析技術であるイメージングサイエンスを導入した新しい展開,など測定からデータ処理まで究極の位相イメージング技術の確立を目指しています.プロジェクト内部に,X線位相イメージンググループ(東北大)・中性子線位相イメージンググループ(J-PARC)・電子線位相イメージンググループ(自然科学研究機構生理学研究所)・画像解析グループ(筑波大)の4グループが設置され,上述のテーマを取り扱う画像解析グループの研究開発は筑波大学システム情報系情報工学域イメージサイエンス研究室(工藤研究室)にて行われています.

* 仕事内容:
  仕事の内容は,主にトモグラフィー装置において測定した投影データから断層像を生成する画像再構成と位相イメージングに関連した画像処理技術の研究分野で,1) 数理的な検討に基づきトモグラフィーの画像再構成アルゴリズムや位相イメージングに関連した画像処理手法を開発すること,2) 開発したアルゴリズムをC++言語などにより実装してソフトウェア化すること,3) 研究開発の成果を学術論文として発表すること,です.より専門的に述べると,最先端の画像処理・信号処理・圧縮センシング・機械学習・数理最適化・逆問題などの手法を用いて高性能の画像再構成アルゴリズムや画像処理手法を構築して,イメージング装置で実用できるようにプログラムを開発してソフトウェア化します.机に座ってアルゴリズムを考えたりプログラムを開発したりする時間が多いどちらかと言うと理論系の仕事です.なお,トモグラフィーの画像再構成分野は,医療用X線CTなど重要な応用があり世界的に最近の発展が著しい分野になっています.また,他グループと連携して実験や測定を行うことも可能です.この仕事に対する向き不向きについては,数学が比較的好きでプログラミング経験がある方であれば,過去の研究のバックグラウンドは問いません.

* 職種: 研究員・ポスドク相当
* 勤務形態: 常勤(任期あり:最長5年)(非常勤も可能ですのでご相談ください)
* 勤務地: 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学第3エリア総合研究棟B棟
* 募集人員: 2~3名
* 応募資格:
(1) 医歯薬理工農など理科系分野の博士号取得者(取得見込み者を含む)
(2) 数学が比較的好きでプログラミング経験がある方
* 待遇:
(1) 筑波大学の規定に準じる
(2) 年度更新
(3) 採用期間は最大で2015年6月1日以降のなるべく早い時期~2020年3月31日(ただし,プロジェクト進捗状況により短縮の可能性あり)
* 募集期間: 2015年4月13日から2015年9月30日まで(採用者が決まり次第終了します)
* 着任時期: 2015年6月1日(またはそれ以降のなるべく早い時期 )

* 応募書類(送付先を含む):
(提出書類)
(1) 履歴書(写真貼付,メールアドレス明記)
(2) 研究業績目録(任意様式)
(3) 代表論文3編以内のコピー
(4) これまでの研究業績の概要(A4用紙2枚程度)
(5) 志望動機と抱負(A4用紙2枚程度)
(6) 応募者について問い合わせ可能な方1~2名の連絡先(メールアドレス明記)
(応募書類提出先)
〒305-8573 茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学システム情報系情報工学域
工藤博幸
(書類は選考目的以外には使用しません,書類は返却しません)
* 選考内容: 書類審査の後に,必要に応じて面接を行います,選考結果は決定後直ちにメールで連絡します

* 連絡先:
〒305-8573 茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学システム情報系情報工学域
工藤博幸
E-mail: kudo(at)cs.tsukuba.ac.jp

当研究室出身者が助教採用される(2015.4.10)

2013年博士後期課程修了生の王朕(Wang Zhen)さんが,国立情報学研究所(NII)コンテンツ科学系の助教として採用されました.

国立情報学研究所: http://www.nii.ac.jp/faculty/list/project-profs/

画像再構成ソフトウェア"ISER"を製品化(2014.10.14)

工藤博幸教授は,JST先端計測分析技術・機器開発プログラムに採択され,(株)システムインフロンティア,九州大学,東北大学と共同で,世界で始めて圧縮センシングによる画像再構成アルゴリズムISER (Iterative SEries Reduction)を搭載した電子線CT(コンピュータトモグラフィー)用ソフトウェアを製品化しました.この製品により,3次元再構成に必要な撮影枚数を従来の1/10から1/20程度に減らすことが可能となり,撮影時間の大幅短縮のみならず,電子線CT観察のネックとなっていた,電子線損傷,試料汚染といった問題の解決が期待されます.筑波大学とJSTから10/14にプレスリリースされました.


画像:たった13枚の傾斜像から再構成したFe-Pt合金磁性材料のナノ粒子: (左)従来手法 (右): 提案手法ISER

詳細は以下のプレスリリースサイト等を御覧ください.
JST: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20141014/index.html
筑波大学: https://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201410141400.html
TEMography:https://www.temography.com/

工藤教授に電子情報通信学会フェロー称号が贈呈される(2014.9.27)

工藤博幸教授は,X線CT/PET(ポジトロンCT)/SPECT(単光子放射型CT)などの医用コンピュータトモグラフィにおいて測定した投影データから断層像を生成する画像再構成法の研究を専門としており,これまで当該分野において数多くの先駆的な業績を挙げてきました.平成26年7月に,長年の研究業績が認められ,『医用計算機トモグラフィにおける断層像再構成法の先駆的研究』という貢献内容で電子情報通信学会フェローの称号を贈呈されました.贈呈式は2014年9/24(水)に電子情報通信学会ソサイエティ大会@徳島において行われました.また,2015年3/2(月),3(火)に開催される医用画像連合フォーラム@石垣島において,フェロー受賞記念講演が行われます.なお,以下は貢献の内容をより詳しく記した推薦文です.

CT/PET/SPECTなどの医用イメージング装置において,測定した投影データを処理して断層像を生成する画像再構成法は重要な基盤技術であり,ハードウェアの進歩と並んで画像再構成の方法論やソフトウェアの進歩が現代の高性能イメージング装置実用化をもたらしたと言える.工藤氏は,ボリュームCTや3次元PETに代表される現代の高性能イメージング装置開発が本格的に始まった1980年代後半から画像再構成法の研究に取り組み,主に以下の顕著な業績を挙げた.
(1) コーンビームCTにおける画像再構成法の先駆的研究
(2) インテリアCTにおける画像再構成法の先駆的研究
(3) 異分野融合型の新しい枠組みに基づく次世代画像再構成法の考案
得られた研究成果は当該分野を世界的にリードしたばかりでなく,実際の装置に実用化されたものや新方式の装置開発に結びついたものも幾つか存在する. 国際的な視点では,工藤氏の主要な研究成果は高インパクトファクターの国際雑誌に論文発表され高い被引用回数(2014年8月現在,Web of Science 1,241回,Google Scholar 2,503回)を得ており,当該分野における世界的に有数の優れた研究者と評価されている.また,当該分野における主要な最高峰国際会議のプログラム委員を常連で務めている. 専門的視点では,工藤氏の研究成果は長年の未解決問題の解決や過去に例がない新しい考え方の画像再構成法の構築などブレークスルーに相当する本質的な内容が多く,非常に高いレベルであると評価される. 国内的な視点では,独立行政法人研究所や企業との共同研究による論文執筆や新装置開発を積極的に行い,日本医用画像工学会誌『Medical Imaging Technology』編集委員長を務めるなど,国内医用画像コミュニティにおいても活躍が著しい重要な研究者である.