卒論配属(情報科学類3年生) or 大学院への進学に興味がある方
最近、様々な分野において計測・実験技術・シミュレーションの高精度化によって、実データの解析を行う人材が大学・企業・研究所でますます求められています。ではどうやって皆さんが大学・大学院で学んだ情報科学の知識を実際に活かすことがでしょうか。例えば、先日報道されたブラックホールの直接撮像を可能にした電波干渉計による天体観測、MRIによる医用画像処理といった異なる分野の計測も、共通した数理として中心的な役割を担います。本研究室では、諸問題の本質的な部分を数理問題に抽象化することで、データの背後に潜むルールを抽出し、自然科学をより深く理解することを目指しています。具体的には、データに潜む本質的な情報(ルール)の抽出において、重要な説明変数は少ない(スパース)であることを事前知識として用いたスパースモデリングが必須のキーテクノロジーとなっており、スパースモデリングによるデータ駆動科学を中心テーマにして研究しています。
こうしたデータ駆動科学による実践的な経験を通して、学生の皆さんには、いま社会に求められている視野の広い人材に育ってもらいたいと思っています。これまでは、材料科学、地球科学、情報科学などある分野だけの専門知識に特化する教育でしたが、そういった知識と情報科学の知識も併せ持った人材となることで、周りとは違う、オンリーワンの人材としてさまざまな場面で重要視される人材になると思っております。データ駆動科学を通して、大学・大学院で学んだ情報科学の知識を実際に活かすことに興味がある方はぜひ、メールにてご連絡ください。