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本事業の最終報告書(PDF:55.8MB)を公開しました。

H25(2013)年度の大コン関連科目 →博士前期課程 →博士後期課程

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論文「数値属性に適用可能な, ランダム化によりk-匿名性を保証するプライバシー保護クロス集計」により
コンピュータセキュリティシンポジウム2012, CSS優秀論文賞を受賞


事業概要

産学連携による教育と研究が有機的に一体化したモデルを構築し、大規模情報コンテンツを扱うための次世代情報通信技術やそれらを用いたサービスソリューション分野における、これからの国際研究開発競争の中核となる創造的高度ICT専門職業人育成を行います。

専攻長より

 筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻では,このたび,文部科学省特別経費の支援のもと,「大規模情報コンテンツ時代の高度ICT専門職業人育成」事業を開始しました.
 情報通信革命の進展に伴い,人間の社会活動によって創出される情報コンテンツは,爆発的に増大し続けています.クラウドコンピューティング,ソーシャルコンピューティング,各種Web関連技術等の新たな枠組みが次々と登場する中,世界は大規模情報コンテンツ時代を迎えています.このような時代のICTにおいて我が国が国際的な研究開発競争に勝ち残るためは,リアルな大規模情報コンテンツを適切に処理することのできる情報技術をもつと同時に,柔軟な発想のもとに,これまでは考えられなかった新たな情報利用による価値の創造や新しいビジネスモデルの創出ができる人材の育成が必要不可欠です.

 本専攻では,これまで,高い実践力を有するICT人材の育成を目指した様々な取組みを継続的に実施してきました.2006〜2007年度には,文部科学省・魅力ある大学院教育イニシアティブのもと,「実践IT力を備えた高度情報学人材育成プログラム」を実施し,教育プログラムの強化を図りました.また,日本経済団体連合会の「高度情報通信人材育成に係る重点協力拠点」に選定され,2007年度から,文部科学省・先導的ITスペシャリスト育成推進プログラムのもと,「高度IT人材育成のための実践的ソフトウェア開発専修プログラム」を専攻内に開設しました.さらに,2008年度からは,文部科学省・組織的大学院教育改革推進プログラムのもと,「ICTソリューション・アーキテクト育成推進プログラム」を実施し,実践的ソリューションを提供できる研究者・高度技術者の育成に努めています.

 「大規模情報コンテンツ時代の高度ICT専門職業人育成」事業は,本専攻におけるこれまでの一連の人材育成の実績を踏まえさらに進展を図るものですが,その中でも,特に産学連携による先導的ITスペシャリスト育成の人材育成モデルを発展させるものと位置づけられます.具体的には,これまでの教育を中心とした産学連携人材育成モデルを,教育と研究を有機的に一体化した人材育成モデルへと発展させるとともに,大規模情報コンテンツ時代に必要な情報通信技術全般を幅広くカバーし,我が国が国際的な研究開発競争に勝ち残るための中核人材となる創造的な高度ICT専門職業人を育成することを目的としています.

専攻長

筑波大学大学院
システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻長
北川博之

 本事業では,特に以下のような取組みを重点的に行います.

  1. 大規模情報コンテンツ時代を迎え,クラウドコンピューティング,ソーシャルコンピューティング,各種Web関連技術,大規模マルチメディアコンテンツ等を中心とした新しいタイプの情報システム技術の開拓が重要となっています.このため,「組込みソフト系」及び「エンタープライズ系」といった伝統的情報基盤分野に加え,これらの技術分野に対応し新たな技術の創出をリードできる人材育成を推進します.
  2. 次世代技術の体系化や創造的な高度専門技術者の養成に向け,これまでの教育を中心とした産学連携の枠組みを一層発展させ,新製品や新サービスをソリューションとして提供するための研究開発等をも視野にいれた産学連携による人材育成を推進します.
  3. 教育研究両面における産学連携を深化させるため,産業界の専門技術者を連携教員として認定すると共に,海外をも含む産業界の現場において学生が直接スキルアップを図れる人材育成モデルの構築を目指します.

 本事業における新たな産学連携の人材育成モデルの構築により,大規模情報コンテンツ時代に相応しい創造性豊かなICT人材の育成に貢献していきたいと考えています.