筑波大学では文部科学省が推進する情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業の一環として2012 年度から分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク:enPiT (Educational Network for Practical Information Technology) という情報教育,とりわけビジネスアプリケーションに関する課題に取り組んでおります( 参考URL:
enPiTサイト ).
2013年度にひきつづき,2014年度も筑波大学におけるenPiT BizApp受講生を募集します.
enPiTでは,
短期集中合宿と
分散PBL(Project Based Learning)をセットとして受講することで,より
実践的でイノベーティブな開発構想と,
グループプロジェクト開発を体験することができます!
体験できること
例えばこんな学生向け:
- 情報系の一般学生A君の場合
- プログラムはそこそこできるようになってきたけど,会社でやるかもしれないプロジェクト開発ってどんなものかな.今のうちに体験できないかな.
- 機械系など情報系以外の一般学生B君の場合
- 研究室で研究テーマを与えられたけど,自分なりにもっとテーマを掘り下げたいな.そのためにも新しいテーマで構想をきちっと練る経験をしながら学びたいな.
ついでにプログラミングスキルを上げられるならもっといいかも.
- 情報系のICTコース受講学生C君の場合
- せっかくプロジェクト開発を学んでいるのだから,今のプロジェクトテーマを洗練させて今後のプロジェクト開発を進めたいな.
- 申し込み〆切: 5月9日 17:00
- 審査書類提出〆切: 6月9日
- 受講許可通知: 7月1日
- 短期集中合宿ライトウェイトコース: 8月18日~8月25日
- 短期集中合宿スタンダードコース: 8月18日~9月1日
- 分散PBL: 9月~11月
事前学習では,登録に先立ち必要となる基礎知識を自発的に学習してもらいます.
最低限,理解してほしいキーワードを以下にあげます.
- ウォーターフォール
- 要件定義
- ユーザストーリ
- 外部設計
- 内部設計
- 単体テスト
- 結合テスト
- 作業見積
- アジャイル
- 自己組織化
- インセプションデッキ
このキーワードくらいは解説できるようになることを目指してください.そのための参考にもなりますが,実施してほしいことは主に以下の3つがあります.
- 書籍で学習
主に一般書籍のなかで,本プロジェクトに適した書籍を読了し,理解を深めてもらいます.
- ソフトウェア工学入門
- 一般的な開発プロセスの解説.学部生対象の教科書.ウォーターフォールとは何かなど,ソフトウェアプロセスにおける基本ですので理解してください.
- アジャイルサムライ
- アジャイルの基礎知識のみならず,インセプションデッキなど開発構想の洗練技法についても書かれています.アジャイル開発したい人は熟読.
- 自分だけの開発構想を考える
- 開発グループも検討してみる
- ※他大との交流のため,こちらでグループ再編を検討することもあります
- ビデオで学習(補助教材)
主にedubase上に蓄積されているビデオ教材により,プロジェクト開発の基礎知識について学んでもらいます.アカウント登録が必要です.
登録,審査書類提出
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enPiTに参加するためには下記の条件を満たしたうえで,参加登録ページから登録していただく必要があります.登録後,審査を経て合格した方のみ参加となります.
- 参加登録ページは一度投稿すると,再編集用URLを記載したメールが届くので,審査書類提出〆切(6/9)までは修正が可能です.
- また,審査に必要な情報は5/10以降に同じページから入力してもらいます.再編集用のURLが必要になります.そのときにあわてないように,送付されるPDFに記載のある必要となる審査情報や,資料については集めておいてください.
合格証明書,受賞証明書,推薦状など別途書類のアップロードが必要な場合には,書類Upページからアップロードしてください.
- 書類Upページは再編集できませんので,修正がある場合には再度投稿してください.
- 申し込み〆切: 5月9日 17:00
- 審査書類提出〆切: 6月9日
グループ分け
- 審査後に一同に会してグループ分け
- みんなのアイディアを紹介してもらいつつ,興味を引くテーマの人とグループを組む
- Polycom, Skypeなどオンラインもあり
enPiT短期集中合宿等受講条件
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参加条件:(以下3つのいずれかが必要になります)
- 情報系の大学院に在籍している
- 情報系の学部レベルの基礎教育を習得している
- 情報系企業における実務経験を有する
- 短期集中合宿,分散PBL受講条件:以下の項目を総合し合計3点以上
- 情報処理技術者試験に合格
(最大3点;ITパスポート 2点,基本情報技術者以上 3点) 要:合格証明書
- プログラミングの知識 (最大3点)
- 卒業研究や学部(学群)での実験などで、500ステップ以上のプログラムの作成経験がある 2点
- プログラミングコンテストに入賞経験がある 3点 要:受賞証明書
- グループプロジェクトでの開発経験がある 3点
- ソフトウェア開発に関する基礎知識 (最大2点)
- ソフトウェア開発に関連する学部科目2単位以上を取得済 (1点)
- 科目「ソフトウェア開発工学」の単位取得済み,またはサマースクールまでに取得見込み (2点)
- 情報技術の動向に関する知識 (1点)
- 「最新IT動向に関する特別講義」または「ICT社会イノベーション特論」の単位を取得済み,またはサマースクールまでに取得見込み (1点)
- 指導教員からの推薦状 (1点) 要:推薦状
受講できるコースは2つあります.みなさんの夏の予定にあわせて選択してください.
- スタンダードコース 8/18〜9/1
- 短期集中合宿から15日間しっかりと構想と開発を実施し,分散PBLで開発を仕上げます.
- 第一週:
- 自分達で持ち寄ったテーマや進行中のテーマをもとに,テーマ自体を洗練させる議論を実施
- 第二週
- 開発速度を見積り,まず一週間で実装可能な部分を開発.動くものをデモする
- ライトウェイトコース 8/18〜8/25
- 短期集中合宿では1週間だけ構想と開発を実施し,分散PBLにつなげます.
- 第一週:
- 自分達で持ち寄ったテーマや進行中のテーマをもとに,テーマ自体を洗練させる議論を実施
なお,短期集中合宿では講義,研修,PBLを実施します.詳細な時間割は
ここにありますが,それぞれの位置付けは以下のようになっています.
講義,研修,PBLの位置付け
- 講義
- 開発構想の洗練手法
- 上流工程のためのさまざまな技術
- 研修
- PBL
- 分散PBL(9月, 10月, 11月)
- 2週に一度程度教員からのフィードバックを得つつ,合宿で培った議論をもとに実装を進める
- 2〜3ヶ月程度で開発を完成させる
- 成果発表会,デモ,修了証授与(11月下旬〜12月上旬)
- ブラッシュアップ開発期間(12月〜2月)
enPiTの一年
- 事前学習
- 必要となる知識の習得.書籍などを指示 (4〜6月)
- 登録, 審査
- 登録(~5月9日)後,審査書類提出〆切(6月9日),審査(7月1日)を経て受講決定
- グループ分け(未定.後程連絡)
- 短期集中合宿
- スタンダード 15日間 (8/18〜9/1)
- ライトウェイト 8日間 (8/18〜8/25)
- 分散PBL
- 報告会,修了証
参考資料
- こちらで用意できるもの
- Android 端末 Nexus 7
- ノートPC
- プロジェクト管理環境 Redmine
- ソースコード管理環境 Git
- その他 (分散PBL等でのコミュニケーション用)
- 遠隔会議システム Polycom
- 簡易打ち合わせ用 webcam
- ※その他どうしても必要なものは要相談
- 問い合わせ先
- enPiT筑波大学事務局 嵯峨,渡辺 enpit-office@cs.tsukuba.ac.jp
Web http://www.cs.tsukuba.ac.jp/enPiT/