事業内容

大規模情報コンテンツ時代の研究開発

ICT分野の国際競争に打ち勝ち、この分野をリードする技術者には、従来の伝統的な情報工学分野の技術と知識では不十分です。これからの技術者には、大規模で様々な形態をもち、高速に伝達・更新される大量のデータ(大規模情報コンテンツ)を取り扱うための知識と技術、大規模情報コンテンツのための次世代通信技術、さらに、コンテンツと通信の双方を統合したソリューションサービスの知識や開発技術が必須となります。

そこで本事業では、まず、これらの技術開発を積極的に展開しているICT関連企業と連携し、大規模情報コンテンツに関する新理論、新技術、新製品、新サービスといったもののを、「産学」共同で研究開発を行います。その際に生み出された最新の技術や理論、開発のノウハウといったものを、リアルタイムに大学院生への教育に実践的に反映させることで,産学連携の研究開発に基づく新しい教育システムを確立し、ICT高度専門職業人の育成を進めます。

分野の拡張-本事業が対象とする分野

新しい取り組み

これまでコンピュータサイエンス専攻では、組み込みソフト系およびエンタープライズ系の技術者を産学が一体となって人材育成に取り組む先導的ITスペシャリスト育成のための教育モデルの構築に注力してきました。現在この取り組みは「高度IT人材育成のための実践的ソフトウェア開発専修プログラム」として実を結びつつあります。一方、Webサイエンスやクラウドコンピューティングなどの新しいテクノロジーにおいても、世界最先端の知識やグローバルな競争を前提とした人材育成を実現するためには、「学」と「産」が一体となった取り組みが不可欠です。本事業では、コンピュータサイエンス専攻がこれまでに培った人材育成プログラム構築の豊富な経験を基盤として、次世代情報通信技術の発展に不可欠な最先端技術に関して、教育と研究が有機的に一体化した新しい教育モデルの開発を目指しています。

産学連携による新たな人材育成モデルの構築

教育一体型産学連携に基づく創造的な高度ICT専門職業人育成

この事業の特徴は、

  1. 産業界の専門技術者を連携大学院教員として認定し、
  2. コンピュータサイエンス専攻の教員との連携の上で実社会での運用を目指した研究開発を実施し、
  3. そのプロセスに大学院教育を巻き込むことによって実践的・リアルタイムかつ最先端の大学院教育を実現する、

という点にあります。研究開発に携わった大学教員と企業技術者(=連携大学院教員)がその経験をもとに人材育成のための教育を行うことによって、研究開発と教育が一体となって循環する有機的な産学連携モデルを目指します。

全体概要

事業内容