• 筑波大学 高度IT専修プログラム 「PBL型システム開発B 」
    (enPiT BizApp筑波大スタンダードコース「分散PBL」)成果報告会

    晩秋の候,益々ご清祥のこととお慶び申し上げます.

    さて,筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻では,2007 年度より産業界の協力を得て,「高度IT人材育成のための実践的ソフトウェア開 発専修プログラム」(略称:高度IT専修プログラム)を実施しています.また, 2012年度からは,文部科学省が推進する「情報技術人材育成のための実践 教育ネットワーク形成」事業として,「分野・地域を越えた実践的情報教育協働 ネットワーク」(通称:enPiT)におけるビジネスアプリケーション分野の情報 教育にも取り組んでおります.
    このたびは,高度IT専修プログラムならびにenPiTのカリキュラムにより, 特に高度IT専修プログラムの学生がチャレンジした取り組みについての 報告会を開催する運びとなりました.本報告会は,PBLに基づく実践的な 開発演習によって開発されたシステムを学生自身が報告するものです. 実社会におけるシステムの必要性から設計・実装までを口頭発表すると ともに,デモによる実演を通して,学生が体得したシステム構築スキルを アピールし,未来につなげるアイデアの提言をするものとなっています. 皆様方の奮ってのご参加をお待ちしております.


    ■成果報告会へのご協力ありがとうございました(2014.2.24)

    当日は多数の学内外からの方々に観覧していただき、大変盛況のもと、会を進められることにができ、大変感謝しております。 学外からは文科省、企業、大学教員の方々が参加いただき、活発な意見交換をしていただきました。学内では学類生や博士前期課程の学生が観覧に来てくれました。 発表を行った各チームに対し、学内外の先生方に評価をしていただきましたので、その評価結果を公表いたします。 皆様のシステム開発の上で、どのような点に配慮すべきか、にお役にたてば幸いです。 来年度はより一層、盛り上がりをみせる報告会としたく思い、また、評価を講義に反映していきながら、さらなる高度なICTソリューションを生み出す講義内容にしていきたいと思います。 ご協力ありがとうございました。

    評価結果(PDF)


    筑波大学 システム情報系 山際伸一

    日 時 2月17日(月) 13:45~18:00
    場 所 筑波大学第三エリアB棟311号室
    開催場所へはこちらを使ってお越しください。
    本PBLの成果の一つ「キャンパスAR」でご案内します。
    なお大学サイトのアクセスマップはこちらです。
    つくばセンターより筑波大学循環バス(右回り)乗車.第三エリア前下車
    プログラム
    13:45-13:50 発表会開会挨拶
    13:50-14:50 学生発表I (12分発表,8分質疑)
    • 13:55-14:15 HYNTYS 「テニススクール向けシステム開発」

      プロジェクト概要:当チームではつくば市内にあるテニススクールであるT1テニススクール様(以下顧客)向けにレッスン管理システムを提供した。顧客は出欠やレッスンの振替を紙媒体で管理していた。この方法だと、過去の記録に対して検索が難しいことや生徒情報とレッスン情報を別々に管理していることが原因で比較参照に手間がかかっていた。そこで本プロジェクトでは、顧客の要求に合わせたレッスン管理システムを提案した。本システムは主な窓口業務であるレッスンの振替において、処理時間の短縮と精度向上を実現する。加えて、生徒情報とレッスン情報の管理と出欠確認を行うことができる。

    • 14:15-14:35 Team.Protein 「IT経営改革プロジェクト支援ツールの開発」

      プロジェクト概要:IT経営改革プロジェクトにおいて、関係者間で問題と課題を共有することは不可欠である。そのため、KJ法やSWOT分析などの手法を使って図解による意思共有が行われている。しかし、現在は模造紙や付箋でこれらが行われており、「簡単に持ち運びたい」や「結果を保存したい」などのニーズがある。これらのニーズを満たすために、本プロジェクトではKJ法をタブレット端末上で行えるようにシステムの開発を行う。

    • 14:35-14:55 A=M 「Gamificationを応用したGreen ITソリューションの開発」

      プロジェクト概要:顧客の社内ではサステナブルワークウェイ(エコ・業務効率・QoLのバランスを取った働き方)を推奨している。しかし、現状では業務効率やQoLに偏重しがちでエコに対する意識を持っている社員が少ない。そこで我々はゲーミフィケーションを用い、業務効率やQoLを低下させることなく、利用者が自発的にエコ活動に取り組める社内向けSNSを開発した。運用試験の結果、本システムの利用で利用者のエコ活動の頻度とそれに対する意識の向上が認められた。

    14:50-15:05 休憩
    15:05-16:05 学生発表II (12分発表,8分質疑)
    • 15:05-15:25 JASY 「見積競争支援システムの開発」

      プロジェクト概要:私達のチームでは、小規模組織向けの見積競争業務を支援するためのシステムの開発に取り組んでいます。 昨年の同テーマの要件に加えて、マルチユーザを想定したシステムの開発を新たに行っています。主な機能としては、 情報のデータベース化、単純作業の自動化、分析用のデータの蓄積、業務状況の可視化といった機能があります。 見積競争業務で発生する業者とのメールのやり取りや、書類の整理保存などの業務を支援することで作業効率の向上と、ヒューマンエラーの軽減することを目的としています。

    • 15:25-15:45 SANSOCHEN 「人事異動業務支援システムの開発」

      プロジェクト概要:当チームでは仮想的な研究機構での人事異動業務を支援するシステムを開発しました。一般に人事異動の発令前にはその内容に組織規程上の問題が無いことをチェックする必要があります。ところがこのチェック業務は複雑なビジネスルールに従って行わなければならず,大変な労力を要することが問題となっています。そこで当チームでは,このチェックの一部を自動的に行うWebシステムを開発し,チェック業務の効率の向上に成功しました。

    • 15:45-16:05 ART 「キャンパスARの基盤の構築」

      プロジェクト概要:広大な敷地を持つ筑波大学のような公共施設では施設内の建物や教室などの位置情報は、国土地理院などが提供している公的な地図情報から得ることはできず、目的地に迷わずに到着することは難しい。そこで、「1.施設内情報を保持するデータベース」「2.施設内情報を案内するアプリケーション」を開発することにより、目的地を簡単に探すことができ、目的地まで迷わずに辿りつけるITソリューションを提供する。

    16:05-16:10 発表総評
    16:10-16:25 休憩(デモ・交流会準備)
    16:25-18:00 交流会・デモ
    問合せ先 enPiT筑波大学事務局 enpit-office@cs.tsukuba.ac.jp