2.0 単位,
1・2 年次,
春AB 金3,4
新城 靖
授業概要
並行システムについて紹介し、並行分散アプリケーションの構築に必要なソフトウェア技術について論じる。具体的には、マルチスレッド・プログラミングにお
けるモニタと条件変数、遠隔手続き呼出し、グループ通信、分散共有空間、および、トランザクションについて述べる。また、歴史的に重要な並行プログラミン
グ言語を紹介する。具体的には、Concurrent Pascal、Communicating Sequential Processes、Ada、
並行オブジェクト指向モデル、Actors、Emerald、Scala、 並行論理プログラミング, Guarded Horn
Clauses、Argus
等を紹介する。プログラミングを通じて、理解を確認する。具体的には、スレッド、遠隔手続き呼出し、分散共有空間を使った並行プログラムの作成を課題とす
る。
学位プログラム・コンピテンスとの関係
知の活用力, マネジメント能力, コミュニケーション能力, 研究力, 知識力。
キーワード
並行・並列・分散システム, マルチスレッド, 同期・通信パタン, 遠隔手続き呼び出し, 分散共有空間, 並行プログラミング言語, トランザクション。
学修時間の割り当て及び授業外における学修方法
授業毎に示す課題についてレポートを作成し、締切までに提出すること。
受講生は提出するレポートに、他人のレポート、Web検索の結果、
生成AIの出力を含めてはならない。受講生はレポートを授業の理解を確認するために使う。受講生は授業内容を理解すれば、簡単にレポートを作成できる。レ
ポートの回答に一般的には正解であることを含めても、この授業の回答としては不正解となることがある。
個々のシラバスに生成AIに関する
記述を求めることは過剰反応だと思われる。講師が個々の授業のシラバスに生成AIに関する利用方法を書いても、受講生がそれに応じた対応をするとは思えな
い。生成AIの出現で、学生は何のために大学に来ているかが問われている。生成AIでも回答できるようなことをなぜ人間が行ったり、生成AIの出力を人間
がチェックするのはつまらない。レポート採点者に対して生成AIの出力をチェックさせるのは、失礼である。この授業の内容が受講生の知的好奇心を満たすこ
とを期待する。