[S-8] 関数プログラミング (実験概要)

1. 担当者
   • 担当教員： 亀山幸義

2. 実施学期・場所
   • ２学期 　　
   • ミーティング：総合研究棟Ｂの会議室等
   • 実作業：情報科学類　計算機室

3. 実験目的
   
   • 関数型プログラム言語 OCaml を知り、関数プログラミングに慣れる。
   • プログラムを入力データとして読みこみ、解析・処理するプログラム (メタプログラム) を理解する。
   • プログラムの実行系(インタープリタ)の基本構成を知り、 プログラム言語の拡張方法を学ぶ。

4. 実験概要
   

   「関数プログラミング」は、関数型プログラム言語を用いたプログラミングの スタイルのことである。この実験は、関数型プログラム言語の代表選手である OCaml言語を取りあげる．

   関数プログラミングで楽しく書けるプログラムは多数あるが， 特に，木構造や記号処理などは最も得意なものである．そこで，本実験では， 小さい関数プログラム言語を定義して(OCaml言語のサブセット となる)，そのインタープリタ(逐次実行的な処理系)を， 関数プログラミングで記述することを目的とする．

   具体的に学習するのは以下の内容である．

   • 関数型プログラム言語 OCaml を用いた基本的なプログラミング法の習得．

   • パーサ(構文解析器)の理解．

   • ミニOCaml言語のプログラムに対する処理系の設計・実装．

   • 発展課題：ミニOCaml言語の拡張と，それに対応する処理系の拡張．
   
   
5. 関連科目：
   • 『プログラム言語論』 (亀山、1学期)： プログラム言語の基本となる概念を説明する。特に、 メタサーキュラーインタープリタ(プログラム言語Xで書いた X のインタープリタ) という概念を説明するので、この実験と関連が深い。 ただし、この実験を取るためには、この授業を取らないといけない、 というわけではない。
   • 『宣言型プログラム論』 (南出先生、2学期)： 南出先生の『宣言型プログラム』の授業は、 OCaml言語を用いたプログラミングの説明を含んでいるので、 大変参考になる。

6. 必要な予備知識
   プログラミングとは何かがわかっていればよく、特別なものは仮定しない。

7. 参考： 本実験のweb page

亀山幸義